2009 Fiscal Year Annual Research Report
フレーバー混合における標準理論を超える物理の理論的研究
Project Area | New Developments of Flavor Physics |
Project/Area Number |
18071001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日笠 健一 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授 (20208739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 昌弘 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10222366)
北野 龍一郎 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50543451)
山田 洋一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (00281965)
棚橋 誠治 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00270398)
諸井 健夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60322997)
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Keywords | 素粒子理論 / 素粒子実験 / 宇宙論 |
Research Abstract |
超対称理論,高次元理論などの標準理論を超える物理がもたらすフレーバー物理現象に対する効果と関連する宇宙論について理論的な解析を行い,種々の新しい知見を得ることができ,かつ今後の発展の基礎を築いた。具体的には,1.レプトンフレーバーを破るμ→e過程の実験結果から模型の判別がどこまで可能であるかを調べた。ハドロン行列要素の不定性が問題となるが,格子ゲージ理論の結果を用いることにより,誤差を小さくすることが可能であることを明らかにした。2.崩壊Z→bbの幅に対する,フレーバーに依存するカイラル対数補正を3サイトヒッグスレス模型において計算した。実験からの制限は比較的ゆるく,模型中の重いディラックフェルミオンの質量が1TeV以上であれば矛盾がないことを示した。3.宇宙線中の陽電子異常がPAMELA観測機などによって発見されたが,これを暗黒物質の対消滅によって説明しようとすると,始原元素合成の時期における対消滅によって軽元素比が影響を受け,問題を生ずることがあることを示した。4.弱SU(2)_L多重項の重い粒子はほとんど質量が縮退しているが,高次補正により有限の質量差が生じうる。重いフェルミオンに対する2ループの補正を実際に評価し,MeV程度の差が現れることを見出した。5.デフレクト・ミラージュメディエーション模型において,超対称粒子の質量に関する和則を導き,その現象論的帰結を調べた。
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Research Products
(3 results)