2010 Fiscal Year Annual Research Report
フレーバー混合における標準理論を超える物理の理論的研究
Project Area | New Developments of Flavor Physics |
Project/Area Number |
18071001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日笠 健一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20208739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 昌弘 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10222366)
北野 龍一郎 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50543451)
山田 洋一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (00281965)
棚橋 誠治 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00270398)
諸井 健夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60322997)
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Keywords | 素粒子理論 / 素粒子実験 / 宇宙論 |
Research Abstract |
超対称理論,高次元理論などの標準理論を超える物理がもたらすフレーバー物理現象に対する効果と関連する宇宙論について理論的な解析を行い,種々の新しい知見を得ることができ,かつ今後の発展の基礎を築いた。具体的には,1.超対称性を持つ標準模型に属するモデルであるMSSMやそれを拡張したNMSSMについて,ニュートラリーノ暗黒物質の宇宙物質密度を調べた。CDMS-IIやXENON100などの最近の直接探索の結果および種々の現象論的な条件をみたすパラメータ領域のスキャンを行った。モデルにより許される領域が大きく異なり,それぞれに特徴的な粒子のスペクトルが出現することを見いだした。2.階層性問題の解としての超対称性が存在し,かつメッセンジャーのスケールが低くビッグス質量への補正が比較的小さいとすれば,軽い超対称粒子としてスカラートップクォーク,ビッグスおよびグラビティーノが想定される。この場合LHCコライダー実験においてどのような兆候が見えるか,そのカバーする領域,質量測定法を調べた。3.超対称QCDのダイナミクスにより電弱対称性の破れが起こる可能性を調べた。大きなトップクォークの質量もダイナミカルに生成し,複合状態としてビッグス場が現れるのと同時にフレーバーを変える中性カレントの効果を抑制することができる。双対性を用いた解析により,強い相互作用のダイナミクスを摂動論の適用可能な理論にマップできるが,フレーバー数が多い場合にはカイラル対称性を破る真空が安定に存在できることがわかった。
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Research Products
(3 results)