2007 Fiscal Year Annual Research Report
BファクトリーにおけるBとタウフレーバー物理の研究
Project Area | New Developments of Flavor Physics |
Project/Area Number |
18071003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大島 隆義 Nagoya University, 理学研究科, 教授 (00134651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯嶋 徹 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80270396)
居波 賢二 名古屋大学, 理学研究科, 助教 (50372529)
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Keywords | Bファクトリー / B中間子 / タウ |
Research Abstract |
KEKB/Belle実験によって収集した約700fb^<-1>のデータを用い、名古屋大学のデータ解析施設コンピュータにおいて解析を進めた。B物理では、今まで未測定であったB→Ksπ^0π^0過程におけるCP非対称度の測定を行い、b→sクォーク遷移における新物理探索を進めた。また、B→πlv,plv崩壊分岐比の最終結果を発表し、小林-益川理論の正当性を支持した。タウ物理では、τ→lll, IV^0などのLFV崩壊の探索を進め、10^<-8>の崩壊分岐比まで感度を向上させ、標準理論の高精度検証を行なった。さらに、ハドロン崩壊モードの解析を進め、τ→Kηv,K*Kv崩壊などの分岐比精度を向上させた。 検出器開発では、TOPカウンター、エアロジェルRICHと呼ぶリングイメージング型チェレンコフ検出器の開発を行ってきた。特に重要な要素である光検出器の開発を中心的に行ってきた。GaAsP光電面のMCP-PMTの試作品を作り、性能評価を行なった。重要となる時間分解能は35ps程度と十分な性能を持つことを確認し、また、製造手法が確立するに従って、光電面の量子効率の一様性が向上できていることを確認した。さらに、量子効率の寿命を測定するための装置を構築し、測定を行なっている。初期のサンプルでは寿命が短い結果が得られたため、長寿命化のための改良が必要であることが分かった。また、新しい半導体光検出器MPPCの性能評価を行い、I光子検出が可能であり、100ps程度の時間分解能が得られる検出器であることが分かった。小面積であることを克服するためのライトガイドの設計、試作を行い、性能向上を確認した。
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Research Products
(5 results)