2011 Fiscal Year Annual Research Report
BファクトリーにおけるBとタウフレーバー物理の研究
Project Area | New Developments of Flavor Physics |
Project/Area Number |
18071003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大島 隆義 名古屋大学, 理学研究科, 特任教授 (00134651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
居波 賢二 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (50372529)
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Keywords | Bファクトリー / B中間子 / タウ / フレーバー |
Research Abstract |
標準理論を超える物理(BSM)探索に感度が高いB→τv崩壊について、解析手法の異なる測定の結果を総合的に評価して組み合わせ、分岐比Br=(1.68±0.31)×10^<-4>を得る成果を挙げた。この結果は標準理論の予想から2.8σにある。一方、タウレプトンのフレーバー保存則を破る崩壊事象(BSM)の探索では、=+hh'(h=hadron),Λ+hの崩壊を解析し、当初目標の10^<-8>に迫る検出感度に達成した。前者は投稿寸前にあり、後者の解析は最終段階にある。また、セカンドクラスカレント崩壊探索を目的としたπ+η+v崩壊探索の前段階として、K+η+v崩壊の詳細解析を進めた。ハドロン質量分布などを得始めている。このモードはCP非保存探索を目指した解析にもつながるものである。 粒子識別検出器エアロジェルRICHの光検出器HAPDの研究では、中性子とγ線耐性に焦点を当て実施した。前者については照射量5×10^<11>n/cm^2の耐性を確認した。APD半導体部分のP層を薄くすることによって損傷が減少し、シグナルノイズ比が7倍向上することを確認した。一方、粒子識別検出器TOP-counterについては、実機サイズのプロトタイプ検出器を製作し、米国フェルミ研究所においてビームテストを実施した。石英輻射体、集光ミラーを精度良く接着する技術を確立し、角度差0.1mrad,位置ずれ100μm以下の十分な光学性能を持って製作できることを確認した。波形読み出しのエレクトロニクスを用いるため、波形データの解析手法などについて研究を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
(該当しない)
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Research Products
(15 results)