2008 Fiscal Year Annual Research Report
大強度ニュートリノビームを使ったニュートリノフレーバー振動の研究
Project Area | New Developments of Flavor Physics |
Project/Area Number |
18071005
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
西川 公一郎 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 教授 (60198439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中家 剛 京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50314175)
小林 隆 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (70291317)
藤井 芳昭 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (70190006)
石井 孝信 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 講師 (90134650)
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Keywords | ニュートリノ / 質量 / 振動 / フレーバー混合 / T2K / 大強度ビーム / スーパーカミオカンデ / J-PARK |
Research Abstract |
本研究は、J-PARC からの大強度ニュートリノビームをスーパーカミオカンデで検出する長基線ニュートリノ振動実験 T2K を遂行し、ニュートリノフレーバー混合の全貌を解明することを目指す。H20年度は、翌年度からの実験開始に向け、ニュートリノ実験施設を完成させた。加えて更なる高感度化目指した研究を続けた。以下に個々の成果を列挙する。 ●加速器のさらなる安定化大強度化により感度向上を目指し、加速器から高効率で陽子ビームを取り出すための機器システムの研究開発を続けた。初号機はすでに完成設置され、次号機の検討を始めた。 ●陽子ビームモニターは実機製作、ケーブル購入、較正、設置、配線を行い、最終試験を行った。 ●標的・ホーンは、KEK にて試運転、磁場測定の後、8月現地にて遠隔保守システムの試験、1月に設置完了、その後試運転を行い、実験開始に備えた。 ●ミューオンモニターは、全数の製作、京木化研の電子加速器を用いた試験、支持架台の製作を行い、ビームライン上に設置し、読み出しシステムのつなぎこみ、較正を終え完成した。 ニュートリノモニター一つである軸上検出器は、夏から冬にかけて、全228枚の飛跡検出プレーンの製作を終え、2月にフランスで製作した構造体への組み込み1モジュールを完成させ3月実験ホールに設置、 エレクトロニクスとのつなぎ込み、宇宙線測定などを行いビーム試験に備えた。残り15モジュールの組み立て、設置はH21年度前半に行う。 標的におけるパイ中間子生成分布を用いて、期待されるニュートリノビームを正確に予言するため、CERN におけるパイ中間子生成測定実験に参加、データ収集、解析を継続した。
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Research Products
(14 results)