2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Probing the Dark Energy through an Extremely Wide & Deep Survey with Subaru Telescope |
Project/Area Number |
18072004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉山 直 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (70222057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 隆彦 名古屋大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00282715)
吉田 直紀 名古屋大学, 大学院理学研究科, 助手 (90377961)
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Keywords | ダークエネルギー / 構造形成 / 密度ゆらぎ / 宇宙大規模構造 |
Research Abstract |
本年度は、次年度からの本格的な数値シミュレーション実験を実施する前段階として、その初期条件となる宇宙での線形密度ゆらぎの詳細な計算の検討を行った。線形ボルツマンコードと呼ばれる数値積分コードに含まれる水素原子の励起準位の確認や積分の精度の見直しなどを行った。 数値シミュレーションについても、具体的な計算の進め方について検討をすすめた。例えば、バリオン振動を正確に捉えるために必要なための数値計算のボックスのサイズ、粒子の数、realizationの数などについてである。 また、今後の研究の戦略を練るための会議として、11月に東京大学が中心となっでCosmology with wide-field photometric and spectroscopic galaxy surveys"国際研究会を東京大学で、また3月には東北大学が中心となって「HyperSuprime-Camをめぐるサイエンス検討会」を仙台市作並で行った。さらに、同じく3月には、ハワイ、すばる観測所ヒロベースにおいて、"The6^<th>International Workshop on Very High Energy Particle Astronomy-Connection between Wide Field Survey and Cosmic Ray Observation-"を共同開催し、すばる望遠鏡での広視野探査の新たな可能性についても検討を進めた。 論文として発表した実績としては、クインテッセンスモデルという、特殊なタイプのダークエネルギーが支配的な宇宙での構造形成の研究を行った。また、ダークエネルギーを含む宇宙論モデルのパラメータの決定のために必要な解析手法について、理論的な可能性を調べた。
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Research Products
(3 results)