2009 Fiscal Year Annual Research Report
| Project Area | Probing the Dark Energy through an Extremely Wide & Deep Survey with Subaru Telescope |
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18072004
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
杉山 直 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 教授 (70222057)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 隆彦 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (00282715)
吉田 直紀 数物連携宇宙研究機構, 准教授 (90377961)
高橋 龍一 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (60413960)
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| Keywords | ダークエネルギー / 構造形成 / 密度揺らぎ / 宇宙大規模構造 |
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| Research Abstract |
本年度は、宇宙大規模構造の形成にダークエネルギーが及ぼす影響を詳細に調べるための大規模数値シミュレーションを引き続き実行するとともに、その解析を集中的に行った。特に、観測結果とモデルを比較する際に重要となる、誤差の評価を与えてくれる共分散行列について、調べた。特に、揺らぎの統計的性質がガウス分布からずれる効果について詳細に検討を行った。また、実際の観測を模倣するために、数値シミュレーションによって得られた銀河・暗黒物質の分布中での光の伝播を解くことで、遠方の銀河に生じる重力レンズ効果を見積もり、共分散行列を計算した。この研究によって、重力レンズ効果によるダークエネルギーの推定に対する将来の観測誤差を推定でき、また、最適な観測計画を立案できる。その他、スローン・デジタル・スカイ・サーベイの最終のデータリリース、宇宙マイクロ波背景放射温度揺らぎの非ガウス性に対する解析を行い、宇宙の初期密度揺らぎに対する制限をつけた。
また、今後の研究戦略を練るために、2010年3月15日-17日に、本領域分担者が集結した「HSCをめぐるサイエンス検討会」を、研究分担者である高橋が主催して、弘前にて開催した。さらにそこで、アウトリーチ活動として3月17日弘前大学にて市民向け講演会を実施した。2009年6月22日から26日まで、東京大学数物理連携宇宙研究機構で、"Dark Energy : lighting up the darkness!"と題した、研究課題に密接に関連した国際会議(国内外から134名(内外国人55名)が出席)を、代表者の杉山が主催した。
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