2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Innovative nanoscience of supermolecular motor proteins working in biomembranes |
Project/Area Number |
18074002
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
久堀 徹 Tokyo Institute of Technology, 資源化学研究所, 准教授 (40181094)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺野 宏記 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (80419267)
山田 康之 立教大学, 理学部, 講師 (80386507)
八木 宏昌 大阪大学, たんぱく質研究所, 助教 (70332749)
|
Keywords | ATP合成酵素 / 回転制御 / 回転阻害 / γサブユニット / εサブユニット / レドックス調節 / テントキシン |
Research Abstract |
1.γの回転制御機構 γサブユニットの調節領域に存在するジチオールの酸化によって、回転の停止頻度が著しく増加する。この回転制御の分子機構を調べることを目的として、本年度は、安定にステップの観察が可能な複合体を構築した。また、γサブユニットの回転は、葉緑体型酵素の特異的な阻害剤であるテントキシンによって阻害される。この阻害の分子機構を解析するため、ステップの観察を行い、停止ステップを確定することに成功した。 2.内在性阻害因子による制御 内在性阻害因子であるεサブユニットは、葉緑体型ATP合成酵素ではほぼ完全に酵素の回転を停止するが細菌型ATP合成酵素ではその阻害効果が一過的である。この両者の違いを、阻害にかかる力の測定と分子構造の変化の両面から検証するため、磁気ピンセットの整備を行い、力測定の予備実験を行った。また、εサブユニットの分子構造の変化を明らかにするため、大阪大学・八木宏昌助手が中心になってNMRによる構造解析を行った。 3.εサブユニットへのATPの結合 εサブユニットがγ・ε複合体でもATPを結合する性質を持つことを明らかにした。 4.シアノバクテリアATP合成酵素の形質転換 シアノバクテリアATP合成酵素サブユニットの形質転換を行い、回転実験試料の準備を行った。
|
Research Products
(1 results)