2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Genome Barriers in Plant Reproduction |
Project/Area Number |
18075012
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
倉田 のり National Institute of Genetics, 系統生物研究センター, 教授 (90178088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 正夫 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (90240522)
堤 伸浩 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00202185)
伊藤 幸博 東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (70280576)
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Keywords | 植物生殖 / 発現解析 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
イネ生殖ステージの発現プロファイル解析 昨年度までに解析したイネ生殖ステージの発現データについて、論文を投稿中である。発現データからは、花粉母細胞減数分裂期の葯において特異的な発現が認められるサイクリン遺伝子群や、授粉・受精過程に関与する可能性のある種々の遺伝子群が見出されつつある。またこの発現データを用いた共発現遺伝子データベースが班員の手により作成され、班内で公開中である。平成22年3月に国外の研究グループからイネ生活環全体をカバーする遺伝子発現プロファイルの報告が為されたが、生殖ステージについての詳細な報告は未だ存在せず、我々の研究成果はイネ生殖ステージの研究において重要な手掛かりを数多く提供できると期待される。 レーザーマイクロダイセクションによって単離した子房発達過程の遺伝子発現解析においては、発現パターンの分類とオントロジー分析を行った。葯発達過程及び体細胞組織でのプロファイルと比較すると、子房特異的に発現する遺伝子は葯発達過程よりもはるかに少ないことが明らかとなった。現在は中央細胞および反足細胞の遺伝子発現解析実験が進行中である。 イネ、アラビドプシスのアレイ解析実験のサポート 班員からの要望を受け、これまでに7課題の総計94検体についてアレイ実験を実施し、データを提供した。さらに生殖過程に変異を持つ突然変異と野生型との時系列発現比較、系統間の発現比較など3課題の実験が現時点で計画されている。昨年度までに実施したアレイ実験については複数の共同研究者が論文発表の準備を進めており、論文発表にあたってアレイデータの公共データベースへの登録支援を随時行っている。
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Research Products
(83 results)