2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Proteolysis in the Regulation of Biological Processes |
Project/Area Number |
18076001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
嘉村 巧 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 教授 (40333455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠山 鎮次 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70294973)
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Keywords | ユビキチン / タンパク質分解 |
Research Abstract |
本課題では、出芽酵母および哺乳類におけるユビキチンリガーゼの多様性をCullinファミリーとTRIMファミリーを解析している。Cullin型E3の解析では、出芽酵母やヒトCullin型E3に対する相互作用タンパク質の網羅的探索を進めている。出芽酵母SCF型E3においてDia2がMrc1、CTF4と、Met30がCad1と、Ufo1がRpi1と、Mdm30がGup1と、YJL149wがSwd1と、さらにはYmr258cがYpt52と相互作用することを見出し解析中である。出芽酵母Cu13およびCu18型E3に関してはこれらの構成因子を生化学的に調べ、基質候補を検討中である。また出芽酵母cdc53の結合因子としてLag2を同定しその機能解析を進めている。哺乳類Cullin型E3においては、Fem1BがNek2と、そしてZyg11BがAIFとさらにはElongin AがRNAポリメラーゼIIと相互作用することを見出し解析中である。TRIMタンパク質を網羅的に解析し、ユビキチン化される基質タンパク質の同定および分子論的解明を行った。現在までのところ、約22種類のTRIMタンパク質のcDNAをクローニングし、その生化学的解析を進め、いくつかのTRIMタンパク質において相互作用タンパク質を同定している。TRIM25とTRIM68はそれぞれエストロゲン受容体およびアンドロゲン受容体の活性化に関与し、TRIM21はB細胞における抗体産生の際のタンパク質品質管理に関与していることを見いだしている。また、TRIM32はAbl関連分子Abi2のユビキチン化依存性分解に関与し、その発現レベルが頭頸部癌の悪性度と相関関係があることが判明した。その他にも、転写因子の活性化やクロマチンリモデリングの制御に, 多くのTRIMタンパク質が関与している知見を見出している。
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