2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Proteolysis in the Regulation of Biological Processes |
Project/Area Number |
18076004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩井 一宏 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (60252459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原 裕之 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70291151)
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Keywords | 蛋白質 / ストレス / 癌 / ユビキチン / 生体分子 |
Research Abstract |
ユビキチン修飾系は、時空間的な特異性を持って基質タンパク質を識別して次々ユビキチンを付加することでポリユビキチン鎖を形成し、タンパク質の機能を制御する。生体には種々のポリユビキチン鎖が存在し、ポリユビキチン鎖の種類によりタンパク質の制御様式が異なることが明らかになっている。従来は、ポリユビキチン鎖はユビキチンのリジン残基を介してのみ生成されると考えられてきたが、研究者らはユビキチンのN末端のメチオニンを介した直鎖状ポリユビキチン鎖が生成されること、直鎖状ポリユビキチン鎖はNF-κBの活性化に関与することを報告してきた。 本研究では、研究者らが新規に同定した直鎖状ポリユビキチン鎖を形成するE3であるLUBAC複合体をモデル系としてポリユビキチン鎖の生成機構の解析を進めているが、本年度は直鎖状ポリユビキチン鎖を選択的に生成するユビキチンリガーゼの構造についての進展があった。これまで、直鎖状ポリユビキチン鎖はHOIL-1LとHOIPの2種のタンパク質によって構成されると考えられてきたが、研究者らは新規構成タンパク質としてSHARPINを同定した。さらに、SHARPINは慢性皮膚炎や種々の免疫異常を呈する自然変異マウスであるcpdmマウスの責任遺伝子として同定されており、cpdmマウスではNF-κB活性化が減弱することで上記のような多彩な症状を呈することを明らかにした。すなわち、直鎖状ポリユビキチン化HOIL-1L、HOIP、SHARPINの3種のタンパク質から構成されるLUBACユビキチンリガーゼはNF-κB活性化の中核を担うタンパク質複合体であることを明瞭に示した。 また、直鎖状ポリユビキチン鎖のウイルス感染における役割についても解析を進め、直鎖状ポリユビキチン鎖はType Iインターフェロン(インターフェロン-α、-β)の産生を抑制することも示した。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Linear ubiquitin assembly complex negatively regulates RIG-I- and TRIM25-mediated type-I interferon induction.2011
Author(s)
Inn, K.-S., Gack, M.U. Tokunaga, F., Shi, M., Wong, L.-Y., Iwai, K., (責任者著), Jung, J.U.
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Journal Title
Molecular Cell
Volume: 41
Pages: 354-365
Peer Reviewed
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[Journal Article] Sharpin is a component of the NF-κB activating linear ubiquitin chain assembly complex.2011
Author(s)
Tokunaga, F., Nakagawa T., Nakahara, M., Saeki, Y., Taniguchi, M., Sakata, S.-I., Tanaka, K., Nakano, H., Iwai, K.
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Journal Title
Nature
Volume: (In press)
Peer Reviewed
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