2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Multi-level Environmental Governance for Sustainable Development |
Project/Area Number |
18078002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 晶寿 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (30293814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲田 義久 甲南大学, 経済学部, 教授 (50148607)
藤川 清史 甲南大学, 経済学部, 教授 (90238543)
竹歳 一紀 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00242800)
兒山 真也 兵庫県立大学, 経済学部, 助教授 (30305677)
楠部 孝誠 石川県立大学, 生物資源環境学部, 助手 (70405067)
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Keywords | 東アジア / 持続可能な発展 / 環境政策 / クリーン開発メカニズム / 環境財政 / 循環経済 / 比較制度分析 / 産業構造分析 |
Research Abstract |
平成18年度は、主として、5つの研究課題について研究を推進してきた。1つは、農村の生活環境改善と環境汚染の改善を主目的とするCDM事業を実現するため、中国・湖南省において畜産廃棄物からのメタンガス回収CDM事業の実現可能性と農家の所得.諸費調査を行った。また成果の一部をリーフレットにまとめ、現地でセミナーを開催して農家や市政府職員と意見交換を行った。 2つめは、1つめの研究課題と同じ観点から、中国・上海市において交通システムの改善による二酸化炭素排出削減のCDM事業の実現可能性とその大気汚染削減による健康被害削減の便益の測定に関する基礎調査を、上海市環境科学研究院とともに行った。そして研究課題を遂行するためのセミナーを、11月に京都で、3月に上海で開催した。 3つめは、東アジアの環境政策とそれを実現する環境税財政に関して、まず環境支出の定義の相違を確認するとともに、その統一的な把握の試みに関して検討を行った。その上で、比較制度分析を、日本・韓国・台湾・中国・タイを対象として行った。 4点目は、東アジアで実験的に取り組まれ、また政策として形成されつつある循環経済政策に関して、中国・台湾・韓国を取り上げて、その環境政策上の位置づけを確認するとともに、現状と課題に関する概観的な検討を行った。 5点目は、産業構造と環境負荷・環境技術の関係について、産業連関分析を用いて定量的な国際比O較分析を行った。
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Research Products
(3 results)