2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Multi-level Environmental Governance for Sustainable Development |
Project/Area Number |
18078002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 晶寿 Kyoto University, 地球環境学堂, 准教授 (30293814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 清史 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (60190013)
竹歳 一紀 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00242800)
兒山 真也 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (30305677)
陳 禮俊 山口大学, 経済学部, 教授 (00314790)
楠部 孝誠 石川県立大学, 生物資源環境学部, 助教 (70405067)
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Keywords | 東アジア / 経済発展 / 環境政策 / CDM / 持続可能な発展 |
Research Abstract |
平成21年度の研究では,まず,東アジアの経済・環境面での相互依存関係の推移の定量分析,エネルギー・交通・循環経済・財政部門における環境政策統合の進展,及び持続可能な発展効果を持つCDMプロジェクトの電力分野及び農村畜産バイオガスにおける実現可能性の,大きく3つの研究パートについて,これまで3年間に行ってきた研究成果をとりまとめて書籍『東アジアの経済発展と環境政策』を公刊した.その中で,東アジアという地域で重層的環境ガバナンスを検討することの重要性と,世界金融・経済危機後において東アジアで重層的環境ガバナンスを構築することの重要性と可能性に関する議論を展開した. 加えて中国での農村調査を基にした戸別メタン装置の導入効果分析から,貧困地域での戸別メタン装置の導入におけるCDMの有効性を探求した.この結果,出稼ぎ労働の物理的・資金的制限がない限り持続的な利用が困難であることを明らかにした.これを受けて上海及び北京近郊のフィールド調査を行い,大都市近郊農村での六次産業化の可能性と問題点を明らかにした.同時に,農村開発における立地及び気候特性,都市の経済発展の影響を考慮した発展の方向性を示した. さらに中国における化石エネルギー起源のCO2排出量を部門別および産業別に時系列で推計し,その構造と特徴について分析を行った.
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Research Products
(28 results)