2009 Fiscal Year Annual Research Report
居住文化育成の視点からみた持続可能な都市・地域デザイン―関西圏を中心として―
Project Area | Multi-level Environmental Governance for Sustainable Development |
Project/Area Number |
18078003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高田 光雄 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (30127097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小浦 久子 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (30243174)
神吉 紀世子 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70243061)
松村 暢彦 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80273598)
宮川 智子 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (30351240)
山口 洋典 同志社大学, 総合政策科学研究所, 准教授 (90449520)
猪井 博登 大阪大学, 工学研究科, 助教 (70403144)
安枝 英俊 京都大学, 工学研究科, 助教 (60402971)
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Keywords | 居住文化 / まちづくり / シナリオ・アプローチ / 関西圏 / 持続可能性 / 意思決定支援 / 交通システム / ワークショップ |
Research Abstract |
平成21年度に行った研究の主要な成果は下記である。 ・ フィールド調査の継続と理論へのフィードバックの検討 持続可能な都市・地域デザインの理論構築に向けて事例からの示唆を得るため、フィールド調査を継続して行った。具体的な調査対象は、大阪市都心部におけるネットワーク型まちづくり、京都市都心部における景観まちづくり、枚方・八幡地区における交通まちづくり、京都・洛西ニュータウンにおける居住者参加型まちづくり、イギリス・セントヘレンズにおける低・未利用地の環境再生活動、インドネシア・ボロブドゥール寺院周辺のむらづくりなどである。 ・ 研究会およびシンポジウムの開催による研究成果の公表と他班との統合に向けた議論 本研究の目的である持続可能な都市・地域デザインのあり方に大きく関係するコモンズという概念に着目し、コモンズ研究における理論を都市・地域に適用する際の可能性と課題に関する議論を行った。さらに、コモンズはローカルレベルの概念であることが都市・地域デザインと共通するが、現代的な持続可能性概念にとって最重要視されるグローバルレベルでの持続可能性との関係性に関する議論を深めた。それにより、グローバルな地球環境問題への対応がローカルな居住文化の持続可能性を阻害する可能性があることを明らかにした。
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