2010 Fiscal Year Annual Research Report
居住文化育成の視点からみた持続可能な都市・地域デザイン―関西圏を中心として―
Project Area | Multi-level Environmental Governance for Sustainable Development |
Project/Area Number |
18078003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高田 光雄 京都大学, 工学研究科, 教授 (30127097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小浦 久子 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (30243174)
神吉 紀世子 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70243061)
松村 暢彦 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80273598)
宮川 智子 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (30351240)
山口 洋典 同志社大学, 総合政策科学研究所, 准教授 (90449520)
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Keywords | 居住文化 / まちづくり / シナリオ・アプローチ / 関西圏 / 持続可能性 / 意思決定支援 / 交通システム / ワークショップ |
Research Abstract |
平成22年度に行った研究の主要な成果は下記である。 1フィールド調査の継続と理論へのフィードバックの検討持続可能な都市・地域デザインの理論構築に向けて事例からの示唆を得るため、フィールド調査を継続して行った。具体的な調査対象は、大阪市都心部におけるネットワーク型まちづくり、京都市都心部における歴史的市街地の景観まちづくり、兵庫県芦屋市における協議調整型の景観まちづくり、枚方・八幡地区における交通まちづくり、京都・洛西ニュータウンにおける居住者参加型まちづくり、イギリス・セントヘレンズにおける低・未利用地の環境再生活動、インドネシア・ボロブドゥール寺院周辺のむらづくり、ルーラルエリアの地域交通問題における重層的なガバナンスなどである。 2研究会の開催による研究成果のとりまとめに向けた議論 各研究分担者が進めるフィールドでの調査結果を、研究会の開催において報告し、最終年度での成果のとりまとめに向けた議論を行った。特に、各事例における活動内容と、グローバルな地球環境問題への対策との関係性に着目して議論を行った。その中で、グローバルな基準、画一的な基準の単純な適用が地域の居住文化を阻害する可能性があること、およびそのローカル・サステイナビリティへの影響について議論を行い、地域の居住文化に即したローカルレベルでのガバナンスの重要性を確認した。この議論の内容を最終年度となるH23年度に成果物として公表する予定である。
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