2022 Fiscal Year Annual Research Report
減数分裂における細胞核・クロマチン構造の変換メカニズム
Project Area | Chromatin potential for gene regulation |
Project/Area Number |
18H05533
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平岡 泰 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 招へい教授 (10359078)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | クロマチン / 染色体 / 減数分裂 / 核膜 / 非コードRNA / ヒストン修飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
クロマチンポテンシャルに影響を与える因子として (1)核膜との相互作用、(2)非コードRNAとの相互作用、(3)ヒストン修飾に着目し、分裂酵母で解析を行った。 (1)核膜:核膜タンパク質Lem2とBqt4の二重欠損の増殖不全を相補するものとしてセラミド合成因子Tlc4を同定した(Hirano et al, J Cell Sci 印刷中)。Lem2・Bqt4と相互作用する一群のタンパク質を質量分析で同定した(Hirano et al, J Biochem 2023)。Lem2による転写制御の新しい仕組みを発見した(国際共同研究、Martin Caballero et al, Nat Struct Mol Biol 2022)。またBqt4の新規機能ドメインを発見し、日本細胞生物学会で発表した(Hirano et al, 投稿準備中)。Bqt4が過剰になると細胞が致死になることから、量の制御が重要であり、分解にはユビキチン化とプロテアソーム分解系が働くことを明らかにした(Toan et al, J Cell Sci 投稿中)。さらに別の核膜タンパク質Ish1とLes1の細胞機能について論文発表した(Asakawa et al, Genes Cells 2022)。 (2)非コードRNA:染色体上のRNAを介した液-液相分離が減数分裂期の相同染色体対合を促進することを報告した(平岡、生体の科学 2023)。またRNAを介した相同染色体対合にもRec8コヒーシンが必要であることを日本細胞生物学会で報告した。 (3)ヒストン修飾:ヒストンH4のアセチル化が分裂酵母減数分裂期のDNA複製に影響することを新学術領域・学術変革(A)合同若手の会で発表した(Seita et al, 投稿準備中)。またヒストンH4のメチル化がヒト細胞のDNA複製に必要であることを日本細胞生物学会で発表した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(31 results)