2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Nuclear Emulsion production for precise measurements of neutrino properties
Project Area | Exploration of Particle Physics and Cosmology with Neutrinos |
Project/Area Number |
18H05541
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 修 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 特任准教授 (20377964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 了 東邦大学, 理学部, 教授 (10256761)
青木 茂樹 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80211689)
小松 雅宏 名古屋大学, 教養教育院, 准教授 (80345842)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | 原子核乾板 / エマルジョン / エマルション / ニュートリノ |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、名古屋大学物理F研究室内に大規模原子核乳剤製造装置を立ち上げ、原子核乾板を用いたニュートリノ実験等に原子核乳剤供給体制の構築するものである。 2020年度までに乳剤製造装置の構築、製造工程の流れを構築、2021年度に初めてDsTau実験用に原子核乳剤110平米を出荷した。2021年11月に乳剤製造装置の一部が故障し、原因究明、修理、動作確認で少し遅れたが、2022年度から本格的な乳剤製造にこぎつけた。DsTau実験、FASER実験、SND@LHC実験、NINJA実験のニュートリノ関係研究及びGRAINE実験(γ線望遠鏡)に原子核乾板を供給した。2022年度に380平米、繰り越した2023年度に計画目標の1000平米を超える1060平米を供給する事ができた。 原子核乾板を供給したこれらの実験から研究成果が出始めた所である。 自動塗布装置で塗布し、ロール状に成形したフィルムを定型にカットする装置の効率化を2022年度、2023年度に行った。これによりフィルムカットサイズの精度向上がはかられた。2022年度に現像後の表面銀を発生させないためのフィルム保護コーティングの作成試験を行い、一定の成果を得た。リフレッシュという工程を通さない場合は目的通りの保護コーティングに成功。ただし要らない飛跡を消去するリフレッシュ(高湿、高温環境にさらす)を行うと乳剤面と保護コートの界面でちぢれが発生した。2023年度に継続して改善を試みたが保護コートの完成までには至らなかった。 原子核乳剤の開発では2022年度にAgBr結晶粒子径の大きな乳剤作成の条件出しを行い。NINJA 実験用に出荷した。また、現像後の飛跡を構成する現像銀のサイズを現像を工夫することで増大し、結果として飛跡のコントラストを向上させることができた。GRAINE実験に向けて出荷したフィルムの現像はこの現像手法で行われた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(25 results)