Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山地 秀俊 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (40127410)
磯辺 剛彦 慶應義塾大学, 大学院・経営管理研究科, 教授 (30289110)
後藤 雅敏 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (70186899)
小笠原 宏 流通科学大学, 商学部, 教授 (10258163)
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Research Abstract |
まず経営経済学では,中国への進出について出身国別に模倣による進出行動の程度を比較した.具体的には,18カ国の約200社をサンプルとして社会学のポピュレーションエコロジーの理論を用いて実証した.結果として,日本,アジア,米国,欧州の順で模倣行動が強いことを確認した.また,中国への進出においては,地域により人々の文化が異なるということに注目し,上海で現地の学生を被験者とし,二人組同士の相対取引実験と四人組同士の相対取引実験を行なった.その結果,二人組同士で分かれた「勝ち組」と「負け組」の差は,二人組を合併させて四人組を作るとより大きくなるという現象が観察された.次にビジネスゲームの研究としては,大学の授業における集合型模擬経営演習で実際に利用するエンジン部分の精錬をすすめながら,より幅広い教育訓練のために演習授業システムの改良をすすめた.演習での課題事業としては,製造業的なものからサービス業まで多くの事業を取り上げ,エンジンの種類の多様化を進めた。また仮想市場を想定し,新たに消費者という主体の導入を試みた.このことにより更に仮想事業空間が現実味をもつと同時に,市場における主体行動計画(事業戦略など)の構築における重要な視点の認識と導入の演習を行なう事ができた.その他,会計ソフトの利用支援などでより事業戦略構築のための利便性を高めたり,市販のゲームの援用なども積極的に試みたりして,意思決定という重要な局面の演出を最大限行うように努めた. さらに会計的な研究としては,前年度に引き続き市場における情報保有量が中くらいの投資家が投資意思決定において直面する不安要素が,脳のどの部位から来るのかを調査するために,被験者13名を雇用してfMRI実験を行った.結果,脳のインシュラの賦活が認められた.さらにはその中位情報の投資家の特殊意思決定構造の定式化を現在考慮中である.
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