2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Experimental Social Sciences: Toward Experimentally-based New Social Sciences for the 21st Century |
Project/Area Number |
19046005
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
山岸 俊男 玉川大学, 脳科学研究所, 教授 (80158089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 由紀子 京都大学, こころの未来研究センター, 准教授 (60411831)
清成 透子 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (60555176)
石井 敬子 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (10344532)
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Project Period (FY) |
2007-07-25 – 2013-03-31
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Keywords | 文化 / 制度 / 均衡 / 認知 / 信念 / 適応 / 進化 / 集団 |
Research Abstract |
研究計画の最終年度である24年度は、これまでの実験結果の総合的分析を行い、研究成果を国際学会、国際研究誌を始め、国内外の学会やシンポジューム等において公表を続けた。同時に、文化班の成果を一般に公開するための公開シンポジュームを実施し、勁草書房より刊行予定の「フロンティア実験社会科学」の1巻をなす『社会行動の文化・制度的基盤』の編集・執筆を進めた。これらの作業の実施と並行して、これまでの研究成果の意義を一層明確化するために以下の追加実験を実施した。1.これまでの研究では最小条件集団間では攻撃行動が増加するとする結果が得られていないが、そうした結果がこれまでの実験で報酬分配ないし協力行動が用いられてきたためである可能性の検討を進めた。そのため、集団間攻撃行動が最少条件集団においても生じるかどうかを明らかにするために先制攻撃ゲームを開発し、相手から攻撃を受けるかもしれないという恐怖以外には相手を攻撃するインセンティブが存在しない状況での攻撃行動が、個人間の場合と集団間の場合とで違わないという結果を明らかにし、さらに、先制攻撃ゲームのパラメターを変え、また実験室の状況を変化させた実験を繰り返し実施することで、最小条件集団の効果が見られないという結果が頑健に存在することを確認した。2.社会的リスク回避傾向を測定するための代替測定法の開発を進め、囚人のジレンマゲーム、社会的ジレンマゲーム、最後通牒ゲーム、信頼ゲーム、独裁者ゲーム、独裁者選択ゲームなどにおける向社会行動と社会的リスク回避傾向との関連性についての解釈を明確化するための実験を実施した。こうした研究成果を総合するかたちで、文化に対するニッチ構築アプローチを確立し、文化と秩序構築過程との相互の関連性を検討した。
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Research Products
(34 results)
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[Journal Article] Residential mobility increases motivation to expand social network : But why?2013
Author(s)
Oishi, S., Kesebir, S., Miao, F. F., Talhelm, T., Endo.Y., Uchida. Y., Shibanai, Y., Norasakkunkit. V.
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Journal Title
Journal of Experimental Social Psychology
Volume: 49
Pages: 217-223
Peer Reviewed
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