2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Experimental Social Sciences: Toward Experimentally-based New Social Sciences for the 21st Century |
Project/Area Number |
19046008
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
巌佐 庸 Kyushu University, 大学院・理学研究院, 教授 (70176535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 真樹 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50314430)
伊藤 秀史 一橋大学, 商学研究科, 教授 (80203165)
井上 達夫 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (30114383)
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Keywords | 間接互恵 / 評判 / 社会規範 / インセンテイブ / 実験研究の意義 / 民主主義 / 契約理論 / 財の価値の相互依存 |
Research Abstract |
本研究計画の目的は、社会科学における実験手法の意義と役割について、個別領域を超えた鳥瞰的・メタ理論的な視点から検討することにあった。同時に、A01, B01に属する7つの計画研究班が生み出した具体的な実証知見を、社会科学あるいは自然科学の幅広い文脈に位置づけその意味を明らかにすると共に、個別研究に欠けていた視点を補い、さらなる研究展開を促すための批判装置として機能することを目指すものであった。 理論班は一つの共同研究を遂行するというよりは、他の班ですすめられている研究を視野にいれ展開して行く必要があると感じられた。この目的に向けて、今年度は、集団班との合同ワークショップを2009年12月21日に、東京工業大学田町CICにおいて開催した。参加者は、理論班と集団班の班員だけでなく、政治班や文化班、さらには特定領域外の研究者を加え多数の議論をおこなった。午前中は班員外の内藤淳博士(一橋大学)による1時間の報告があり、続いて同じ法哲学分野の井上達夫教授によるコメント、さらに質疑をおこなった。法哲学の基礎概念やそのような枠組み研究の狙いなどについて、社会心理学者や進化生物学者との間で活発な議論がなされた。 午後は、出席者がそれぞれ20分程度、自己紹介をかねて研究の話をおこなった。これらの一見離れて見える諸分野が互いに強く関連していることを感じることができた。
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