2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Creation and control of spin current |
Project/Area Number |
19048013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大谷 義近 The University of Tokyo, 物性研究所, 教授 (60245610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 崇 東京大学, 物性研究所, 助教 (80360535)
戸川 欣彦 東京大学, 理化学研究所・量子現象観測技術研究チーム, 研究員 (00415241)
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Keywords | スピン注入 / スピン蓄積 / スピン軌道相互作用 / スピン流 |
Research Abstract |
スピン依存伝導をその駆動原理とするスピントロニクス素子の開発には、高効率にスピンの流れを生成、輸送、操作、蓄積、そして検出する手法を確立することは必須である。本研究課題ではその第一の過程であるスピン流の生成に着目して研究を遂行する。特に強いスピン軌道(SO)相互作用を示す白金や金等の貴金属元素を含む非磁性合金系を用いて強磁性体や磁場を使わずに、電場のみによって高効率にスピン流と電荷流の相互変換手法を確立し新規な低消費電力スピン流回路を実現することが本研究の最終目的である。このために電子スピンの散乱機構に着目してスピン緩和現象の系統的な研究を行う。更に研究結果を利用して巨大なSO相互作用を実現する候補物質を探索し、高効率なスピン流生成を実現する素子設計を行うことを最終的な目標とする。当初の計画通り、スピンホル効果測定用の素子設計手法を確立した。白金の温度依存性に関する詳細を明らかにした。また、2端子スピン注入法によるスピン偏極方向の電気的制御手法についても確立した。
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