2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Creation and control of spin current |
Project/Area Number |
19048023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 輝男 京都大学, 化学研究所, 教授 (90296749)
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Keywords | スピンエレクトロニクス / 磁性 / 物性実験 |
Research Abstract |
電流を運ぶ伝導電子と磁化を担う磁気モーメントとの直接相互作用(スピントランスファー効果)を利用して磁化状態を制御することを目指す研究が世界的に研究されている。本研究では、微細加工を用いて作り出した磁壁や磁気渦などのモデル系におけるスピン流励起ナノスピンダイナミクスを研究することで、スピン流による磁気構造のナノスケール制御を確立することを目的とする。さらに、逆効果と考えられるナノスピン構造励起によるスピン流創出を目指す。 本年度の研究実績は以下の通りである。 ・電流によるスピン波の制御 昨年、理論的に示した電流との相互作用によってスピン波の速度・振幅の制御に関する実験的研究を行った。スピン波の速度変化が電流のスピン分極率に依存することを利用してパーマロイ合金のスピン分極率を見積もった。 ・磁気コア運動によるスピン起電力検出 磁気コアの共鳴運動によって生み出されるスピン起電力について詳細な実験を行い、理論およびシミュレーションとの整合性を検討した。
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Research Products
(5 results)