2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | New Horizons of Photochromism: Customized Molecular Design and Novel Applications |
Project/Area Number |
19050011
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
阿部 二朗 Aoyama Gakuin University, 理工学部, 准教授 (70211703)
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Keywords | HABI / 有機ラジカル / 高速消色反応 / ラジカル解離 / 電子スピン共鳴 / フォトクロミズム / [2.2]パラシクロファン |
Research Abstract |
二つのイミダゾール環を[2.2]パラシクロファン骨格で架橋した[2.2]パラシクロファン架橋型ビスイミダゾールは、紫外光照射により無色から緑色に発色するフォトクロミズムを示すが、光照射を遮ると速やかに元の無色に戻る高速発消色反応を示す。平成21年度には、実用に供する高性能化を目指して、以下の項目について検討を行った。 (1)フォトクロミック反応の高感度化 調光サングラスを代表とする調光材料に応用するためには、UVA領域の紫外線のみならず、波長400nm付近の可視光に反応して発色する高感度なフォトクロミック分子が求められる。そこで、理論化学に立脚した分子設計により、可視光にも応答する発色感度の高感度化を達成することに成功した。この新規誘導体については、2009年12月より関東化学株式会社より試薬販売を開始した。 (2)消色速度の高速化 高速フォトクロミック分子の用途は、消色速度に応じて使い分けることができるが、消色速度が数秒の場合には調光材料、数十ミリ秒の場合には実時間イメージング材料に応用可能である。一方、高速光変調素子に応用するためには、数十マイクロ秒程度で消色する超高速フォトクロミック分子の創出が不可欠である。平成21年度には、マーカス理論に基づき発色体を不安定化することで熱消色速度の劇的な高速化(30マイクロ秒)に成功した。
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Research Products
(43 results)
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[Journal Article] Ultrafast photodissociation dynamics of a hexaarylbiimidazole derivative with pyrenyl groups : dispersive reaction from femtosecond to 10ns time regions2009
Author(s)
H.Miyasaka, Y.Satoh, Y.Ishibashi, S.Ito, Y.Nagasawa, S.Taniguchi, H.Chosrowjan, N.Mataga, D.Kato, A.Kikuchi, J.Abe
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Journal Title
J.Am.Chem.Soc. 131
Pages: 7256-7263
Peer Reviewed
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