Planned Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
原子スケールの制限空間内に閉じ込められた物質では、バルクにない特異な物性を示す。本研究では、このようなサブナノ領域に特徴的な物性の探索と研究、またシリコンクラスレート化合物、ボロンクラスター固体、ゼオライト、カーボンナノチューブ(CNT)などのようなナノ構造物質とその複合体の物性研究が目的である。研究手法としては、NMR、放射光を用いたX線回折、光電子分光実験を主とし、他に磁化測定や比熱などの汎用物性測定装置を用いた研究を行い、本特定領域の内外で作製された重要なナノ材料の物性評価を広範囲に行い、新規現象の探索、その物性発現機構の解明、これらを利用した応用の提案などを行うものである。具体的な、当初の研究項目は次のとおりである。(1)アルカリ金属を吸蔵したゼオライトの強磁性の研究、(2)アルカリ金属を吸蔵したゼオライトの熱クロミズム現象の研究、(3)クラスレート化合物の研究-ラットリングと電子状態、(4)CNTのサブナノ空洞内部の酸素などの研究、(5)新規物性の探索、(6)他グループよって開発された新規ナノ物質のNMRによる研究。
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