2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Nano Materials Science for Atomic Scale Modification |
Project/Area Number |
19053006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森田 清三 Osaka University, 大学院・工学研究科, 教授 (50091757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 真之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00362666)
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Keywords | 原子間力顕微鏡 / 表面機能元素 / 元素識別 / へき開機能 / カリウム(K)原子 / AFM / STM同時測定 / 国際研究者交流 / スペイン : チェコ |
Research Abstract |
1.超高真空中で使えるその場へき開機構を開発して、原子間力顕微鏡を用いたGaAs(110)へき開表面の原子分解能観察実験に成功した。 2.金属酸化物TiO_2(110)表面をアニールやスパッタで清浄化する条件を解明して、TiO_2(110)清浄表面を作成して原子分解能で顕微鏡観察することに成功した。 3.TiO_2(110)清浄表面にカリウム(K)原子を蒸着して、カリウム(K)原子を原子分解能で原子間力顕微鏡観察することに成功した。 4.CaF_2/Si(111)試料でCaFモノレイヤ表面とSi(1,11)7x7表面が混在している場合、接触電位差を補償すると原子レベルで正確な凹凸差が測定できることを、原子間力顕微鏡を用いて明らかにした。 5.金属を蒸着した導電性のテコを使ってSi(111)7x7、TiO_2(110)、Ge(111-c(2x8)、GaAs(110)清浄表面でAFM周波数シフト像とSTMトンネル電流像の原子分解能の同時測定に成功した。 6.多元素系の原子クラスタ・原子ワイヤを原子操作手法で組み立てる基礎研究として、Si(111)-(7x7)上に蒸着したSi原子やSn原子が室温でハーフ・ユニット内に閉じ込められて動き回るのを制御して、ダイマーやトライマーを作成する原子操作実験に成功した。 フォース・マッピング法を(Si,Pb,Sn)/Si(111)-(√<3>×√<3>)表面の原子識別実験に適用し、フォース・マッピングで混在したSi原子とPb原子とSn原子の3元素を識別することに成功した。また、この手法を発展させて、混在した原子の識別を簡単に高速に行える方法の開発に成功した。
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Research Products
(48 results)