2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Nano Materials Science for Atomic Scale Modification |
Project/Area Number |
19053006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森田 清三 Osaka University, 工学研究科, 教授 (50091757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 真之 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (00362666)
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Keywords | 原子間力顕微鏡 / 表面機能元素 / フォースカーブ / カリウム(K)原子 / Pb-Pbダイマー分子 / 局所的接触電位差(LCPD) / 国際研究者交流 / スペイン:チェコ:ドイツ |
Research Abstract |
1. アトムトラッキングのフィードフォワードでドリフトを補正して、正に帯電した探針と負に帯電した探針を用いて、低温で金属酸化物TiO_2(110)清浄表面のブリッジ酸素上、Ti原子上、OH基上で化学結合力の探針-試料表面間距離依存性の測定に成功した。 2. TiO_2(110)清浄表面上に低温で吸着したカリウム(K)原子の吸着サイトが、Ti列上が一番多いことを明らかにした。また、明るく見える場合と相対的に暗く見える場合の2種類の吸着状態が存在することを見いだした。 3. TiO_2(110)清浄表面のブリッジ酸素上に低温で吸着したカリウム(K)原子が中性の探針で原子操作出来ることを見いだした。また、原子操作によるプリングモード(引力)で動いたK原子が離れたK原子を静電気によるプッシングモード(斥力)で動かして、ペアで動く新現象を発見した。 4. TiO_2(110)清浄表面のブリッジ酸素上に低温で吸着したカリウム(K)原子が正に帯電しているはずなのに、正に帯電した探針と負に帯電した探針の両方で明るく見える新現象を見いだした。 5. Si(111)7×7上に作ったSi_4テトラマーを走査型トンネル顕微鏡(STM)で見ると探針-試料表面間距離に依存して見え方が変わる新現象を見いだした。 6. Si(111)-(7×7)上に蒸着したPb原子が室温でハーフ・ユニット内に閉じ込められて動き回るのを制御して隣のハーフ・ユニットに移送して、Pb-Pbダイマー分子を作成する原子操作実験に成功した。 7. ケルビンプローブ力顕微鏡(KPFM)による局所的接触電位差(LCPD)の機構が、探針-試料表面間相互作用力による局所的分極に伴う電子状態の変化である事を実験と第1原理計算で明らかにした。
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Research Products
(52 results)