2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Carbon nanotube nanoelectronics |
Project/Area Number |
19054014
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
秋田 成司 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (60202529)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 喜萬 大阪大学, 工学研究科, 教授 (20128771)
|
Keywords | ナノチューブ・フラーレン / 塑性変形 / ナノマシン / 超機密計測 / 欠陥 / ダイナミクス / 電気伝導 / 接合 |
Research Abstract |
1.低温におけるナノチューブの機械的エネルギーの散逸機構の検討:ナノチューブの機械振動を詳細に検討するために新たな測定手法を提案した。多層ナノチューブの層間相互作用が振動損失に大きな寄与をすることを詳細に検討した。また、理論予測された単層ナノチューブと共鳴光との光誘起の輻射力を検討するための測定系を開発し比較的太い多層ナノチューブに働く光輻射力について検討した。 2.熱伝導および格子振動の伝搬と機械的振動の散逸との関連の検討:ナノチューブのジュール加熱時における温度の過渡応答について検討しナノチューブと基板との接触部の伝導について検討した。熱伝導率のナノチューブの長さの観点から調べ、フォノンの散乱過程について検討した。 3.塑性変形・接合のダイナミクス:通電による延伸では、先に伝播した5-7欠陥が延伸領域近傍に停滞しひずみを蓄えること、したがって、次に発生した5-7欠陥はそのひずみを低減するように先と異なる伝播方向をとることを明らかにした。接合については、ナノチューブ内でC_<70>分子を接合し形成したナノチューブは、外層ナノチューブの径に制限を受けたカイラリティをもつことを明らかにした。C_<70>の配向状態が外層チューブ径に依存することによる。 4.ナノチューブの欠陥と電気伝導:金属ナノチューブの中央部を通電延伸して半導体的にし、金属-半導体-金属構造(トポロジカル欠陥で接続された系)を形成した。基の金属ナノチューブは電流-電圧特性がほぼ線形であったのに対し、延伸後は低電圧領域でほとんど電流が流れない「金属-半導体-金属」構造由来の特性を得た。
|
Research Products
(44 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] カーボンナノチューブのメカニクス2010
Author(s)
秋田成司, 有江隆之, 中山喜萬, 平原佳織河邊英司
Organizer
文部科学省科学研究費補助金「特定領域研究」カーボンナノチューブナノエレクトロニクス 平成22年度第1回研究会
Place of Presentation
名古屋大学(名古屋市)
Year and Date
2010-08-02
-
-
-
-
-
-
-
-