2011 Fiscal Year Annual Research Report
核融合炉ブランケット材料中のトリチウム-材料相互作用に関する研究
| Project Area | Tritium Science and Technology for Fusion Reactor |
|---|
| Project/Area Number |
19055001
|
|---|
| Research Institution | The University of Tokyo |
|---|
Principal Investigator |
寺井 隆幸 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90175472)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晶大 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (80332188)
田中 照也 核融合科学研究所, 炉工学研究センター, 助教 (30353444)
|
|---|
| Keywords | ブランケット / トリチウム / 増殖材料 / 中性子照射 / コーティング |
|---|
| Research Abstract |
本研究は、核融合炉ブランケット環境下におけるトリチウムの生成・溶解・拡散・放出・構造材料壁透過挙動について学術的基盤を構築することを目的とし、5カ年の計画で実施してきた。平成23年度はその最終年度として、残された試験課題の実施と結果の整理を進めた。増殖材料候補であるLiについては、試験結果の整理とその国内外の学会での発表及び論文投稿を進めるとともに、平成22年度までに行った照射体系と同じ幾何学系での試験を実施する事により、トリチウム挙動の照射効果についての検討を行った。また、試験体系に水素ガスを導入し純鉄壁を透過する水素及び水素同位体のフラックスを測定する事により、長い濃度範囲におけるトリチウムオンラインモニターの可能性を示した。増殖材料候補であるLi-Pbについては、平成22年度までに行った試験結果の整理と国内外での学会発表を行うとともに、弥生炉で照射済みの高温照射下流動試験ループを解体し、液体増殖材及び配管表面に残留したトリチウムとその濃度分布を測定した。トリチウム透過防止コーティングについては、配管内面へ施行しやすいコーティング手法であるディップコーティング法の高度化を実施して十分な膜質を得てその水素透過抑制を評価するとともに、増殖材料近傍でのトリチウム挙動の解明を進めトリチウム漏洩防止システムの性能を評価した。またB1他の計画班と連携しブランケット全体のトリチウム制御についての評価を実施した。
|
Research Products
(12 results)
