2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Tritium Science and Technology for Fusion Reactor |
Project/Area Number |
19055004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上田 良夫 Osaka University, 大学院・工学研究科, 教授 (30193816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大宅 薫 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10108855)
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Keywords | 核融合炉 / トリチウム / 核融合炉壁材料 / プラズマ壁相互作用 |
Research Abstract |
核融合炉内のトリチウム蓄積量の評価法を確立するためには、実験研究を通じてのデータベースの蓄積と現象の解明、及び適切なモデリングとシミュレーション研究が密接に連携しながら研究を進めることが必要である。特にトリチウムの蓄積現象については、現在存在しないITERあるいは原型炉の評価を行う必要があり、また、現有装置についてもその評価法が確立していないという状況を鑑みると、モデリングやシミュレーション研究のさらなる発展とその結果の妥当性を評価するためのベンチマーク実験、あるいは核融合炉内複雑環境における新たな知見の付加が非常に重要になってくる。 本調整班の今年度の活動として、実験研究の現状とシミュレーションの現状の把握、及びこれらの協力関係の構築をまず最重点課題として掲げ、2月4日-5日に研究会を行った。ここでは、まずITERに関わるエッジプラズマあるいはプラズマ対向材料に関する研究の現状の俯瞰、及びそれらに対する日本の貢献の可能性を議論し、それを受けてA01班とA02班が現在の研究状況を説明し、それらをベースにして実験研究はシミュレーションとの連携、シミュレーション研究はベンチマーク実験や、基礎実験との連携を議論した。本会合には、特に日本でプラズマ壁相互作用の実験研究とシミュレーション研究を主導的に行っているグループが参加して議論を行ったため、今後の連携に向けての地ならしができたと考えている。来年度に向けて、具体的な連携の方策を絞り、ITERや原型炉への貢献のあり方を議論していくことが必要と考えている。
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