2011 Fiscal Year Annual Research Report
白色レーザーを用いた細胞内生体分子の動的多光子分光イメージング
Project Area | Molecular Science for Supra Functional Systems ? Development of Advanced Methods for Exploring Elementary Process |
Project/Area Number |
19056010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加納 英明 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (70334240)
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Keywords | コヒーレント・アンチストークス・ラマン散乱 / CARS / フォトニック結晶ファイバー / 白色レーザー / 顕微分光 / 生細胞 / 多光子過程 / 生細胞 |
Research Abstract |
本研究では,様々な多光子過程を用いることで,生細胞などの生体試料を複眼的に可視化することを目指している.本年度は,ナノ秒白色レーザーという新しい光源を用いたコヒーレント・アンチストークス・ラマン散乱(Coherent Anti-Stokes Raman Scattering;CARS)分光イメージングシステムを拡張することで,酵母生細胞において266nmに先鋭なスペクトルを持つ信号と,350-450nm付近に広帯域なスペクトルを持つ信号を見出した,先行研究との比較から,これらはそれぞれ第三高調波発生(third harmonics generation;THG)及びマルチプレックス三次和周波発生(multiplex third-order sum frequecy generation;multiplex TSFG)であると同定した。一昨年度の研究にて開発した,CARS,第二高調波発生(Second harmonics generation;SHG)イメージングに加え,THG及びマルチプレックスTSFGを用いることで,生細胞のCARS,SHG,THG,TSFGテトラ・モーダルイメージングに成功した.TSFGを用いたイメージングは,本研究が初めてのものである,これに加え,異なる非線形光学過程同士で相関イメージングを行う手法も開発することにも成功した.これにより,TSFGにより細胞内脂肪滴と細胞壁を選択的に可視化できていることがわかった.
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