2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Protein community: organization and maintenance of protein functions |
Project/Area Number |
19058003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳田 元 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 教授 (40125943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 新一郎 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (30338751)
垰 和之 東京大学, アイソトープ総合センター, 助教 (00211996)
西山 賢一 岩手大学, 寒冷バイオフロンティア研究センター, 教授 (80291334)
竹田 一旗 京都大学, 理学研究科, 講師 (30332290)
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Keywords | リポ多糖 / ABCトランスポーター / 分子シャペロン / 外膜 / リポ蛋白質 / βバレル型蛋白質 |
Research Abstract |
外膜を構成する要素の内、リポ多糖(LPS)を外膜に輸送する因子は遺伝学的に示されているのみである。内膜で働くとされているABCトランスポーターLptBFGは、サブユニットの遺伝子がオペロンを形成していないことが、他のABCトランスポーターと比べ際だった特徴であり、実際に複合体を形成するかどうか疑問であった。また、LptCは内膜を一回貫通する因子であるがその役割についてはまったく不明である。そこで、LptBFGをコードする遺伝子をクローニングし、大量発現させて膜から精製を試みた。その結果、LptBFGは、B:F:G=2:1:1の比率で構成されたABCトランスポーター複合体であることが明らかとなった。さらに、LptCも同時に大量発現すると、LptBFGと共に精製された。LPSを輸送する内膜装置は、LptBFGC複合体であることを強く示唆する結果である。一方、LptCの有無にかかわらずLptBFG複合体のATPase活性に変化は無かった。内膜装置の実態が明らかになったことから、どのような機構でLPSを内膜から遊離させるかが今後の課題である。 内膜を構成する蛋白質が膜に挿入する機構は不明な部分が多い。既にジアシルグリセロールが非特異的な膜挿入を防ぐことを明らかにしている。さらに、特異的膜挿入には新規複合脂質が関与していることを明らかにし、その構造解明を進め大部分を明らかにした。また、SecGを対象とし、in vitroで膜内に挿入しその機能を検出する実験系を確立した。
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Research Products
(5 results)