2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Protein community: organization and maintenance of protein functions |
Project/Area Number |
19058009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 和俊 京都大学, 理学研究科, 教授 (70182194)
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Keywords | 小胞体 / 転写誘導 / 分子シャペロン / オルガネラ / タンパク質分解 / メダカ / スプライシング / 翻訳 |
Research Abstract |
昨年度、UPRによる小胞体の秩序制御機構を包括的に理解するために、新たにメダカを用いる解析システムを立ち上げ、メダカ培養細胞を用いて、メダカでも哺乳動物の場合と同様に、小胞体ストレス応答が活性化することを示し、安価に大量飼育を行うことができるメダカが、小胞体秩序制御機構を解析する上で、非常に有用なモデル生物となりうると結論した。 そこで今年度は、まず主要な小胞体ストレス応答発動因子(IRE1α、IRE1β、PERK、ATF6α、ATF6β)について、既存の変異原処理ライブラリーをスクリーニングすることによって、これらのメダカノックアウト個体を同定した。解析の結果、これらのシングルノックアウトはメダカの発生、成長に影響を及ぼさないことを見いだした。しかしながら、ATF6αとATF6βのダブルノックアウトは、マウスの場合と同様に、胚生致死となった。さらに、IRE1αとPERK、PERKとATF6α、ATF6αとIRE1αのダブルノックアウトは、生まれてくるものの6ヶ月以内に死亡することを見いだした。 UPRの主要な標的遺伝子である小胞体シャペロンBiPの第一エクソンをGFP遺伝子と置き換え、GFPがBiPプロモーターの制御下で発現するトランスジェニックメダカを作出し、小胞体ストレスによるBiPの転写誘導を個体レベルで可視化することに成功した。このトランスジェニックメダカとIRE1α、PERK、ATF6αノックアウトメダカを掛け合わせることにより、BiPの主要な制御因子がマウスの場合と同様にATF6αであることを明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Endoplasmic reticulum stress increases the expression and function of toll-like receptor-2 in epithelial cells.2010
Author(s)
S.Shimasaki, T.Koga, T.Shuto, MA.Suico, T.Sato, K.Watanabe, S.Morino-Koga, M.Taura, S.Okada, K.Mori, H.Kai
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Journal Title
Biochem.Biophys.Res.Commun.
Volume: 402
Pages: 235-240
Peer Reviewed
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