2008 Fiscal Year Annual Research Report
膜タンパク質のオルガネラ膜標的化と構造形成システム
Project Area | Protein community: organization and maintenance of protein functions |
Project/Area Number |
19058013
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
阪口 雅郎 University of Hyogo, 大学院・生命理学研究科, 教授 (30205736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木田 祐一郎 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 助教 (10423899)
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Keywords | 膜蛋白質 / 生体膜 / 小胞体 / トポロジー / フォールディング |
Research Abstract |
膜蛋白質の生合成と機能構造形成に関して下記の成果を得た。 【1】ペルオキシソーム膜タンパク質であるABCファミリーD3アイソフォーム(PMP70)について, (1)最初の膜貫通セグメント(TM1)が小胞体に組みこまれる特性を有すること(2)その組み込みをN末端の短いセグメントが抑制していること, (3)その抑制に5番目のSer残基(Ser^5)が必須であることなどを見出した。特異的なアミノ酸配列が小胞体組み込みを抑制すると結論した。【2】シグナル配列自体がポリペプチド鎖の膜透過駆動作用をもつことを実証した。ストレプトアビジンに結合するペプチドタグ(SBP-tag)とストレプトアビジン(SAv)を用いたポリペプチド鎖膜透過制御実験系を使って, ポリペプチド鎖の膜透過を抑制するのに必要なSAv濃度を滴定し, 透過駆動作用を定量化した。(1)シグナル配列に近く, N-末端部分の引き込みとシグナル配列のトランスロコンへの進入が共役する場合には, 膜透過駆動作用が大きい。シグナルから離れた部位に対する膜透過駆動作用は近い場合にくらべて弱い。(2)シグナル配列の疎水性部分にプロリン残基を導入すると, N-末端の膜透過作用が若干低下する。これらを総合して, シグナル配列自体が膜透過駆動力を供給すると結論した。【3】SBP-tagとSAvを駆使し, トランスロコンサブユニットと透過途中のポリペプチド鎖の配置関係をさらに精査した。膜透過途上の2本のポリペプチド鎖は親水環境内に保持されていることが明らかになった。
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[Journal Article] 70-kDa peroxisomal membrane protein related protein (P7OR/ABCD4) localizes to endoplasmic reticulum not peroxisomes, and NH_<2->terminal hydrophobic property determines the subcellular localization of ABC subfamily D proteins2009
Author(s)
Kashiwayama, Y., Seki, M., Yasui, A., Murasaki, Y., Morita, M., Yamashita, Y., Sakaguchi, M., Tanaka, Y., Imanaka, T
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Journal Title
Exp. Cell Res 315
Pages: 190-205
Peer Reviewed
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