2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
19059001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅村 和夫 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20117360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 文彦 独立行政法人理化学研究, ヒト疾患モデル研究ユニット, ユニットリーダー (30403918)
伊藤 守 (財)実験動物中央研究, 免疫研究室, 室長 (00176364)
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Keywords | ヒト免疫 / NOGマウス / ヒト型マウス / 免疫不全 / ヒト抗体 |
Research Abstract |
【目的】本研究ではヒト化NOGマウスを用い、コントロールされた清潔な微生物環境のもとで発生分化したヒト免疫系細胞の免疫応答反応を解析する。またヒト化NOGマウスを各種抗原(外来ウイルスおよび自己タンパク質)によって免疫することによりこれら抗原に対してヒト型抗体を得る新規技術の開発を行う。さらに、モデルがヒト血液幹細胞の分化を解析するにあたり、理想的なシステムとなることから原発性免疫不全症における病態をマウス中に再現し、免疫細胞の成熟障害などの病態解明、また細胞療法/遺伝子治療を含めた根治的治療法の最適化の検討を行う。 【結果1.ヒト化NOGマウスにタンパク質抗原であるKLHを完全アジュバントとともに免疫し、KLH特異的な免疫反応を特異的IgGの産生を指標にして解析した。その結果血中にはKLH特異的なIgMは大量に存在するもののIgGは検出されず、クラススイッチの障害が疑われた。このため、B細胞の性質を解析するためにまず表面抗原を詳細に解析した。その結果、脾臓内に存在するB細胞の約50%が分化途中の移行期B細胞と呼ばれる段階で蓄積していることが明らかになった。 2.KLH免疫マウスの脾臓細胞を試験管内でKLHで再刺激しIFN-g,IL-4の産生を検討した。その結果培養上清中にこれらのサイトカインは検出できず、T細胞の抗原特異的反応が惹起されていない可能性が示唆された。
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Research Products
(21 results)