2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
19059001
|
Research Institution | Miyagi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
菅村 和夫 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), 総長兼研究所長 (20117360)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 文彦 独立行政法人理化学研究所, ヒト疾患モデル研究ユニット, ユニットリーダー (30403918)
伊藤 守 (財)実験動物中央研究所, 免疫研究室, 室長 (00176364)
|
Keywords | NOGマウス / 免疫系ヒト化NOGマウス / MHC class II / IgGクラススイッチ |
Research Abstract |
超免疫不全NOG(NOD/scid/gamma c(γc)-null)マウスにヒト臍帯血由来CD34+血液幹細胞を移入し、ヒト免疫系を再構築した。脾臓内には、成熟B細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞ならびに未熟B細胞が出現した。このヒト化NOGマウスに抗原で免疫しても、抗原特異的なIgMクラス抗体は産生されるが、IgGクラス抗体は産生され難い。成熟Bは殆どがIgM+であり、in vitroでの刺激でIgG+へとクラススイッチがみられた。脾臓内丁細胞はin vitroでの刺激に対してアポトーシスが誘導された。他方、胸腺内T細胞は抗CD3/D28抗体刺激で正常な増殖反応を示した。また、マウスMHC-IならびにMHC-II欠損NOGマウスでも、ヒトCD4+T細胞ならびにCD8+T細胞が共に出現した。従って、免疫系ヒト化NOGマウスでは、B細胞やT細胞は再構築できるが、免疫応答能は不完全である。 ヒト化NOGマウスで分化するヒトT細胞はマウス胸腺で教育されるため、マウスMHCに拘束されており、従って同じく分化するヒトB細胞や樹状細胞と反応できないためと考えられる。このため、NOGマウスの胸腺にヒトMHC class IIを発現するトランスジェニックマウスの作製を行った。この目的のために、プロモーターとして、CAG、CMVおよびIEプロモーターを使い、その下位にDRAとDRBをそれぞれ配置したDNAを作製し、(NOG x NOD)F1前核期胚に共注入した。その結果、IEプロモーターによってDRA/Bを胸腺に発現するTgマウスが作製できた。
|
-
[Journal Article] The analysis of the functions of human B and T cells in humanized NOD/shi-scid/{gamma}cnull (NOG) mice (hu-HSC NOG mice).2009
Author(s)
Watanabe Y, Takahashi T, Okajima A, Shiokawa M, Ishii N, Katano I, Ito R, Ito M, Minegishi M, Minegishi N, Tsuchiya S, Sugamura K
-
Journal Title
Int Immunol
Volume: 21
Pages: 843-858
Peer Reviewed
-
-
-