2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
19059004
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 綱治 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 教授 (50222427)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (60243961)
|
Keywords | 免疫寛容 / 細胞動態 / ケモカイン / シグナル / 樹状細胞 / DOCK2 |
Research Abstract |
1.炎症所属リンパ節では、傍皮質、髄質それぞれに特徴的な免疫細胞クラスター形成が認められた。また、各免疫細胞クラスターにおいて、制御性T細胞はその標的となる樹状細胞やFoxp3-T細胞と共局在していることが明らかとなった。さらに、ノックアウトマウスを用いた解析から、CCR7が制御性T細胞の炎症所属リンパ節内分布に強い影響を与えることが明らかとなり、炎症応答時のCCR7の発現により制御性T細胞の傍皮質、髄質への分布、さらにはそれぞれの場における応答の量、質が規定されることが示唆された。 2.CCR2-/-および野生型マウスに皮下腫瘍を誘導した後、抗Ly-6G抗体を用いて好中球を除去することにより、腫瘍浸潤好中球は腫瘍組織を直接傷害する機能を持つが、一方でT細胞応答への関与は少ない事が明らかになり、また腫瘍浸潤マクロファージがT細胞の腫瘍浸潤を誘導している可能性が示唆された。また、腫瘍局所には単球とは細胞系列を異にするCCR7+樹状細胞が浸潤しており、所属リンパ節のmigrating-type樹状細胞の前駆細胞となっているごとが示唆された。 3.DOCK2-GFP融合タンパク質を発現するノックインマウスを用いて、好中球遊走におけるDOCK2細胞内動態の制御機構を解析し、PIP3が産生されるとDOCK2が細胞膜にリクルートされ、続いてホスファチジン酸(PA) との相互作用を介してDOCK2が先導端に局在化するという、2段階の制御機構が働いていることを明らかにした。
|
Research Products
(6 results)