2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Plant regulatory systems that control developmental interactions between meristems and lateral organs |
Project/Area Number |
19060007
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
田坂 昌生 Nara Institute of Science and Technology, バイオサイエンス研究科, 教授 (90179680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古谷 将彦 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (10432593)
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Keywords | シロイヌナズナ / CC-NB-LRR / 茎頂メリステム / UNI遺伝子 / オーキシン / MAB4 |
Research Abstract |
1)オーキシンの極性を持った分布の構築機構 ; オーキシンの極性を持った分布に、オーキシン細胞外排出関連タンパク質PIN(Pin fomed)、とMAB4(Macchi-bou 4)が関与する。本年度は、MAB4と相同な7つのファミリー遺伝子MEL1-7(Macchi-bou 4/Enhancer of pinoid-Like)の発現解析、タンパク質の細胞内局在解析、多重変異株の作成を行った。その結果、これらの遺伝子には発現の細胞特異性があるが、機能的重複性が有り多重変異株は各種pin変異体並びにそれらの多重変異体と良く似た形質を示す事、各細胞内でPINファミリータンパク質の局在する細胞膜にこれらのタンパク質が局在し、これらの遺伝子の多重変異株はPINファミリータンパク質の細胞内局在が消失する事、pin変異体ではMAB4-MELタンパク質の細胞内局在が消失する事を明らかにした。 2)サイトカイニンが茎頂メリステム形成で果たす役割 ; Rタンパク質UNIの恒常活性型変異uni-1Dにより、サルチル酸関連抵抗性反応の一部が活性化し、また、子葉や本葉の根元に異所的に腋性メリステムが多数形成され、枝の茎頂メリステムの機能は低下する。本年度は活性化UNIの下流を詳しく分子遺伝学的に調べる為に、uni-1D変異体において既知のSAM関連遺伝子との関係を調べたところ、STMの異所的な発現が腋芽形成で重要な事が示唆された。さらに、uni-1Dのサプレッサー変異の解析から、異所的な腋芽形成とSAMの機能低下は遺伝学的に分離できる事も明らかになった。
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Research Products
(4 results)