2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Plant regulatory systems that control developmental interactions between meristems and lateral organs |
Project/Area Number |
19060011
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
中村 研三 中部大学, 応用生物学部, 教授 (80164292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森上 敦 名城大学, 農学部, 教授 (10211608)
前尾 健一郎 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教 (00343210)
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Project Period (FY) |
2007-07-25 – 2013-03-31
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Keywords | 胚発生 / 種子成熟 / 種子発芽 / 発現抑制 / ヒストン修飾 / LUC 発光レポーター |
Research Abstract |
I. 発芽に伴う種子成熟遺伝子のクロマチン変換とHSI2, HSL1の役割 Oles3, At2S3など種子成熟遺伝子領域クロマチンのH3K27me3修飾は、OleS3p::LUCの発現抑制が始まる発芽後36時間目より遅れ1週間以降に顕著となった。そのH3K27me3修飾はhsl1-1変異株ではCol-0とほぼ同程度であったがhSi2-2変異株では見られず、これら領域のH3K27me3ヒストン修飾にHSI2が必須であることが定量的に確認できた。一方、発芽後の栄養成長への転換には発芽後約1日の狭い時間帯に機能的なHSI2とHSL1が存在することが必要だが、OleS3領域クロマチンのH3K27me3修飾はそれより遅れ、HSI2はH3K27me3ピストン修飾よりもヒストン脱アセチル化に関わる可能性が示唆された。LEC1領域のH3K27me3ピストン修飾にはHSI2とHSL1の両方が関わる。 II. OleS3 : LUCを使った種子成熟遺伝子の発現抑制のモニタリングと突然変異株スクリーニング OleS3p::LUC導入株の種子が示す発芽36時間後をピークとする一過的LUC発光のライブモニタリング解析から、36時間以降の発現抑制にヒストン脱アセチル化、それに糖やアブシジン酸が関わることが示唆された。EMS処理種子に由来する約12万株の植物をスクリーニングし、発芽後のLUC発光経時変化に異常を示す約50株を選抜した。生育に著しい異常を示す変異株も多いなか、次世代でも表現型が再現された変異株候補を表現型によって分類した。次世代シーケンサのシーケンス情報解析ソフトの改良をして解析をすすめたが、まだ変異原因遺伝子の特定には至っていない。また、hsi2-2変異による発芽後のLUCレポーター遺伝子の脱抑制が回復する復帰変異株の候補を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(6 results)