2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Plant regulatory systems that control developmental interactions between meristems and lateral organs |
Project/Area Number |
19060014
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
角谷 徹仁 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 教授 (20332174)
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Keywords | DNAメチル化 / small RNA / ヒストン修飾 |
Research Abstract |
遺伝子のDNAメチル化を負に制御するjmjC遺伝子IBM1(increase in BONSAI methylation 1)の突然変異は様々な発生異常を誘発する(Saze et al 2008 Science)。ibm1突然変異のヒストン修飾に対する効果をゲノムワイドに調べた結果、多くの遺伝子でヒストンH3の9番目のリジンのメチル化が上昇していることがわかった(Inagaki et al 2010)。また、ibm1で誘発されるH3K9のメチル化はヒストンH3メチル化酵素であるKYPに依存した。他の突然変異と組合わせることにより得られた結果から、IBM1は転写に依存してヒストン脱メチル化を行うという説を提唱した(Inagaki et al 2010)。一方、ibm1とddm1(decrease in DNA methylation)の二重突然変異下では、それぞれの単独変異と比べて、強い発生異常が観察される(Saze et al 2008)。この異常の原因となっている標的遺伝子を同定するため、連鎖解析を開始した。この際ddm1の効果が世代を超えて継承されることを利用した。ddm1由来の染色体をibm1突然変異下に持つ系統のうち、二重変異体と類似した表現型を示す者が見いだされたので、現在これを解析している。また、ibm1の表現型を抑圧する変異体の候補が得られているので、その解析を始めている。
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Research Products
(17 results)