Planned Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
生殖細胞はゲノム情報を次世代に伝達し、個体発生の起点となる細胞系譜である。その発生分化プロセスではゲノム再プログラム化、個体発生能の獲得維持、DNA組換え等重要な生命現象が起こる。一方、生殖細胞に顕著に観察される構造的特徴に生殖顆粒RNPが挙げられる。同構造は世代、種を越えて広く生殖細胞に観察される事から生殖系列の特性に重要な役割を担うと考えられる。しかし生殖顆粒の機能研究は特に哺乳類において殆ど進んでいない。研究代表者らは哺乳類生殖顆粒の構成蛋白質群をコードするTdrd遺伝子ファミリーの同定、遺伝子改変マウス作成、表現型解析を行い、生殖顆粒の形成異常を示す複数の変異マウスを得た。本研究計画はこれら生殖顆粒の変異系統を実験材料の基盤として包括的なオミクス解析を重点に進め、生殖顆粒の生成異常に伴う細胞内の分子経路の特異的変動の解明を目指す。生殖顆粒の分子レベルでの機能研究を発展、展開する事で、同構造が担う重要な生物学的機能を明らかにすると共に、生体内に存在する新たな分子システムの同定を目指す。
All 2010 2009 2008
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 5 results) Presentation (5 results)
Genes Dev. 24
Pages: 887-892
Nat.Struct.Mol.Biol. 16
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