2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストンメチル化ダイナミクスの制御と生殖系列での機能
Project Area | The germline: its developmental cycle and epigenome network |
Project/Area Number |
20062005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
眞貝 洋一 Kyoto University, ウイルス研究所, 教授 (20211972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 誠 京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (80303915)
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Keywords | エピジェネティクス / ヒストン / メチル化 / 脱メチル化 / 生殖細胞 |
Research Abstract |
1. G9a欠損で観察される生殖細胞の発生・分化異常の実体の解明 理研CDBの斉藤通紀研究室の技術指導の下、定量的Single Cell RNA-PCR解析法の技術導入を行った。オスの発生段階の異なる生殖細胞(ゴノサイトから分化型ゴニア)のsingle cell RNA-PCRを行い、発現アレイ解析を行った。現在、発生段階で異なる発現を示す遺伝子の同定・検証を行っている。 2. ESET/SETDB1の生命機能における機能解析 ESETノックアウトマウス及びノックアウトES細胞の解析を行い、多くの進展があった。まず、ESETのChIP-chip解析の結果、ESETが複数のインプリント遺伝子の母親由来のアリールに局在していることを見出した。また、ESETのノックアウトES細胞の解析から、「ESETがES細胞におけるレトロエレメントの転写抑制に重要な役割を持つ」という新しい知見を得た。これまで、なぜ幹細胞特異的にレトロウイルス(ベクター)のサイレンシングが誘導されるのか、その分子機構の実態は明らかでなかった。今回の研究の進展はそれに迫るものである。現在、ESETによるレトロエレメントの転写抑制メカニズムの詳細な解明を行っている。
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Research Products
(4 results)