2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | The germline: its developmental cycle and epigenome network |
Project/Area Number |
20062011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
斎藤 通紀 京都大学, 医学研究科, 教授 (80373306)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 発生・分化 / 遺伝子 / ゲノム / シグナル伝達 / 再生医学 |
Research Abstract |
1)Prdm14のES細胞の多能性維持における役割解明 平成24年度までの研究で、マウスES細胞がナイーブな多能性を維持するために、PRDM14が、FGFRシグナル経路に関与する分子群の発現を抑えES細胞分化のプライミングを防ぐこと、またDNMT3A,DNMT3B,DNMT3Lの発現を抑えES細胞がエピブラスト様のエピゲノムを獲得するのを防ぐこと、これら分子の発現抑制はPRC2と複合体を形成することにより行われることを証明し、論文として報告した(Yamaji et al.,Cell Stem Cell,12,368-382,(2013))。また、Blimp1-mVenusレポーターを有するPrdm14-/-ES細胞、Prdm14-/-胎児線維芽細胞由来iPS細胞を樹立し、in vitro生殖細胞形成過程、iPS組胞誘導過程におけるPrdm14の役割を詳細に解明する基盤を形成した。 2)生殖細胞形成能獲得におけるWNT3及びBMP4シグナルの作用機序解明 平成24年度までの研究で、我々が開発したin vitro生殖細胞誘導系を用いて、エピブラスト様細胞においてBlimp1とPrdm14が誘導されるには、BMP4とWNT3の両シグナルが必要かつ十分であること、Blimp1の高い発現とPrdm14の活性化にはそれらシグナルの下流で中胚葉プログラムが活性化されることが必須であることを証明し、Blimp1とPrdm14の活性化メカニズムを正確に解明するため、Smad1,beta-catenin,中胚葉因子によるChIP-seq実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Prdm14のES細胞における機能を明らかにし、論文発表した。上述したさらなる解析の準備も行った。また、BMP4とWNTシグナルが、Blimp1とPrdm14を発現誘導する機序を明らかにし、その正確なメカニズム解明を行い、論文発表向けて研究を推進中である。
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Strategy for Future Research Activity |
1)Prdm14の生殖細胞形成、iPS細胞誘導過程における役割解明を引き続き行う。Prdm14の多能性幹細胞における役割解明に関しては、マウスES細胞に関しては十分な解析を行い論文として発表することが出来たので、今後はヒトES細胞における役割解明を目指す。 2)生殖細胞形成能獲得におけるWNT3及びBMP4シグナルの作用機序解明に関しては、その成果を論文として発表することを第一の目的とする。
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Research Products
(29 results)
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[Journal Article] PRDM14 ensures naive pluripotency through dual regulation of signaling and epigenetic pathways in mouse embryonic stem cells2013
Author(s)
Yamaji, M., Ueda, J., Hayashi, K., Ohta, H., Yabuta, Y., Kurimoto, K., Nakato, R., Shirahige, K., and Saitou, M
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Journal Title
Cell Stem Cell
Volume: 12
Pages: 368-382
DOI
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[Journal Article] Offspring from oocytes derived from in vitro primordial germ cell-like cells in mice2012
Author(s)
Hayashi, K., Ogushi, S., Kurimoto, K., Shimamoto, S., Ohta, H., and Saitou, M
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Journal Title
Science
Volume: 338
Pages: 971-975
DOI
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