2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia |
Project/Area Number |
20101002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩下 明裕 Hokkaido University, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 修 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (60231693)
ウルフ デイビッド 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (60435948)
石井 明 東京大学, 大学院・総合文化研究所, 名誉教授 (10012460)
中居 良文 学習院大学, 法学部, 教授 (80365072)
伊藤 融 防衛大学校, 国際関係学科, 講師 (50403465)
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Keywords | 冷戦史 / 外交 / パキスタン / 国際関係 |
Research Abstract |
研究の主目的は、ロシア、中国、インドの国際社会におけるの深度と広がりを分析し、翻って国際社会の側がこれらの「地域大国」とともにどのような新秩序を形成していくかを展望する点にある。目的の達成を補う作業として、本研究を単なるロシア・中国・インドの「地域大国」外交研究にとどめず、「国際秩序の再編」なるテーマに即して、国際秩序側がこれらの挑戦を主体的にどのように受けとめ、それをどのように無視、牽制、あるいは包含するのか、という側面にも光を当てる。この作業において米国のまなざしは決定的といえる。 これらの分析を冷戦期(歴史)研究と冷戦後(現在)研究の2つの班の協力によって行う。冷戦期研究を担うディヴッド・ウルフは、ハーバード大学ディヴィス・センターで「プラハの春」20周年を始めとする様々なロシア外交に関わる研究プロジェクトに関与し、そのネットワークを本研究のために組織した。次年度はこれに石井明、吉田修が中国とロシアの研究を接続する。現在研究は、そのまとめ役である岩下明裕が、本年度末にニクソン・センターにてロシア外交の報告を行うなど、ワシントンを中心に連携体制を作り始めたところである。今後は中居良文の中国外交研究、伊藤融のインド外交研究と切り結びながら、一国中心や一つの地域の枠を越えた新たな国際関係の展望を探求していくことになる。いわば、本年度はこれからの研究体制の準備とプランニングを固めたことが王たる成果である。
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Research Products
(19 results)