Planned Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
f電子系化合物が示す重い電子状態、磁性、超伝導等の性質は、フェルミ準位近傍の微細な電子構造とその温度変化を反映する。光電子分光は、温度に依存した電子状態を波数にまで分解して研究できる唯一の手法である。最近では光電子分光の励起光として軟X線やレーザーを使った光電子分光実験技術が格段に進歩し、これまで難しかったバルク電子状態を高精度かつ高信頼性で観測できるようになった。本研究提案において我々は、これらのバルク高精度光電子分光を純良単結晶試料に適用し、f電子系化合物のフェルミ面や電子構造の温度依存性さらには超伝導や磁性転移等による特徴的な電子構造を観測することにより、f電子系化合物における重い電子状態の形成および超伝導と磁性等の共存の機構解明を目的とする。f電子系化合物の電子状態を研究するために、フェルミ面形状や電子構造を研究する軟X線角度分解光電子分光(ARPES)と超伝導ギャップおよび磁性転移等に伴う電子状態変化を研究するレーザー光電子分光の研究者により研究組織を構築し、試料作製グループが作製した純良単結晶f電子系化合物試料をの電子状態を明らかにする。
All 2010 2009
All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (3 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)
Phys.Rev. B82
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