2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Emergence of Heavy Electrons and Their Ordering |
Project/Area Number |
20102007
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
榊原 俊郎 東京大学, 物性研究所, 教授 (70162287)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 陽 独立行政法人日本原子力研究開発機構, その他部局等, 研究員 (00354902)
青木 勇二 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (20231772)
吉澤 正人 岩手大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30220619)
|
Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | メタ磁性 メタ磁性 / 超音波弾性定数測定 / NMR / 多極子 / 鉄砒素系超伝導体 / 高圧測定 / かご状物質 / 近藤効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.PrTi2Al20の強四極子状態において超伝導が常圧下0.2Kで発現することを見つけた(中辻)。この超伝導転移温度は9GPaで1.1Kに達すること、四極子秩序温度は8GPa以上で急激に減少すること、また伝導電子の有効質量が常圧の百倍以上になることを見出した(上床)。この超伝導が四極子秩序の量子臨界点近傍で出現している可能性が高い。PrV2Al20では磁気抵抗測定から近藤効果によると考えられるスケーリング則を見出した(中辻)。Al-NMR測定からもc-f混成効果が顕著なこと、高温の磁気励起が伝導電子による散乱過程に支配されていることを確認した(徳永)。磁気相図を詳細に調べ、多段秩序を起こすことを見出した(榊原)。 2.Ba(Fe,Co)2As2の層間方向の弾性定数C33にも磁性揺らぎを起源とする特徴的な異常が観測された。この結果は面間の磁性揺らぎの超伝導発現機構への関与を示唆しており、軌道だけで無く、磁性揺らぎの役割や3次元効果の重要性が示唆される(吉澤)。 3.PrFe4P12の[111]方向の磁場中で、秩序変数が不明なB相の高磁場側17T以上に新たなC相が存在することを極低温における電子輸送係数の測定により見出した(青木)。 4.Yb2Pt2Pbの極低温磁化測定を行い、イジング的異方性を持つ擬スピンがフロップ相を形成することを見出した。この結果は高次磁気多極子モーメントの交替的秩序として説明できる(榊原)。YbNi3Al9においてYbイオンの2次元強磁性層内に重い準粒子が形成されていることを比熱測定により見出した(青木)。 5.URu2Si2のパルス磁場中超音波測定を行った結果、“隠れた”秩序変数と(C11-C12)/2の弾性歪との相互作用は磁歪型であり、量子臨界点近傍でその結合が増大することが示唆された。この結果は隠れた秩序相における斜方晶変形を強く示唆している(吉澤)。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(40 results)