2012 Fiscal Year Annual Research Report
f電子の多自由度性に創出する新奇な量子秩序と超伝導の理論
Project Area | Emergence of Heavy Electrons and Their Ordering |
Project/Area Number |
20102008
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
堀田 貴嗣 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (00262163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠瀬 博明 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (00292201)
川上 則雄 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10169683)
柴田 尚和 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40302385)
押川 正毅 東京大学, 物性研究所, 教授 (50262043)
倉本 義夫 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70111250)
上田 和夫 東京大学, 物性研究所, 教授 (70114395)
紺谷 浩 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90272533)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 重い電子系 / 磁性 / 超伝導 / 遍歴 / 局在 / 近藤効果 / ラットリング / 軌道自由度 |
Outline of Annual Research Achievements |
局所非調和原子振動による超伝導では、通常のBCS理論で期待される同位体効果とは逆に、振動子の質量が増加すると超伝導転移温度が増加することを見出した [堀田]。振動する磁性イオンの近藤効果について磁気双極子および電気双極子の遮蔽効果として統一的に理解する考え方を提示した [上田]。 重い電子系の強磁性金属相に関連して近藤格子模型を調べた結果、金属であるにも関わらずマイノリティスピンに近藤効果によるギャップが開くことを明らかにした [川上]。PrやU化合物が該当する非クラマース縮退近藤格子の秩序状態を明らかにするとともに、連続時間モンテカルロ法を活用して、2チャンネル近藤格子における複合体秩序を解明した [倉本]。奇周波数超伝導に関して、磁場中や接合面で現れる偶周波数と奇周波数の混合状態の安定性、秩序変数の空間変化などを考察した [楠瀬]。バレンススキッピング現象と電荷近藤効果が、電子対を遷移させるクーロン相互作用(ペアホッピング相互作用)の効果により統一的に説明できることを明らかにした [三宅]。 軌道自由度を有する強相関電子系の超伝導に関して、Azlamasov-Larkin型バーテックス補正がもたらすスピン・軌道モード間結合効果によって、スピン揺らぎと軌道揺らぎが協調的に発達する機構を見出した [紺谷]。Ca2-xSrxRuO4に対し、RuO6 ひずみの影響を考慮した有効t2g 軌道モデルを構築し、ゆらぎ交換近似を用いてその電子状態を解明した [小形]。 分数化によって生じる、電荷eを持つがスピンを持たない「ホロン」の凝縮による新奇超伝導相の存在を示唆する数値的な結果を得た [押川]。密度行列繰り込み群とスケール変換を組み合わせることで、電子数や磁化の変化を有限系において外場に対する連続関数として得ることができる新しい数値計算法を開発し、その信頼性を確認した [柴田]。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(150 results)
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[Journal Article] Superconductivity suppression of Ba(0.5)K(0.5)Fe2-2xM2xAs(2) single crystals by substitution of transition metal (M = Mn, Ru, Co, Ni, Cu, and Zn)2012
Author(s)
S. Zhang, J. Yuan, Y. Tsujimoto, X. Wang, C. I. Sathish, Y. Sun, S. Yu, W. Yi, K. Yamaura, E. Takayama-Muromachi, Y. Shirako, M. Akaogi and H. Kontani
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Journal Title
Phys. Rev. B
Volume: 85
Pages: 214509-1-8
DOI
Peer Reviewed
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