2012 Fiscal Year Annual Research Report
クォーク力学・原子核構造に基づく爆発的天体現象と元素合成
Project Area | Research on the Emergence of Hierarchical Structure of Matter by Bridging Particle, Nuclear and Astrophysics in Computational Science |
Project/Area Number |
20105004
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
鈴木 英之 東京理科大学, 理工学部, 教授 (90211987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶野 敏貴 国立天文台, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20169444)
住吉 光介 沼津工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30280720)
梅田 秀之 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60447357)
柴田 大 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (80252576)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 超新星爆発 / ニュートリノ / 状態方程式 / ブラックホール / 中性子星 / 重力波 / 元素合成 / ニュートリノ振動 |
Outline of Annual Research Achievements |
柴田、関口らは、ニュートリノ冷却・加熱の効果を組み込んだ一般相対論的輻射流体計算コードの開発に取り組み、連星中性子星合体のシミュレーションを行った。さらに、木内、関口などと協力して、冷却効果のみを考慮したブラックホール・中性子星連星の合体、物質放出に注目した連星中性子星合体のシミュレーションも行った。 梅田、吉田らは、重力崩壊型超新星となる下限質量周辺の恒星進化を詳しく調べた。住吉を中心に3次元ニュートリノ輻射輸送を扱う計算コードの大規模並列化・高速化を行い、3次元の任意の超新星コア分布への適用を可能にした。3次元におけるニュートリノ輻射輸送の特徴を明らかにして、ray-by-ray法などの近似計算手法との比較を行った。3次元計算コードの開発においては、疎行列反復解法における前処理の最適化手法を新たに提案した。中里、鈴木、住吉らは、球対称一般相対論的ニュートリノ輻射流体計算と準静的な原始中性子星進化計算により大質量星重力崩壊に伴うニュートリノ放出に関する系統的な研究を行い、データの公開を行った。また山室、鈴木、中里は、クラスター変分法による富樫、鷹野らの一様核物質の状態方程式をベースにトーマスフェルミ計算を行い、非一様相の相図を作成した。石塚を中心に高密度状態方程式のデータベースを構築した。 梶野を中心に種々の原子核モデル(殻模型、QRPA等)を用いてニュートリノ・原子核反応断面積を計算し、これらを超新星元素合成に応用して、ニュートリノ振動パラメータを決定する方法を提案した。また、相対論的平均場理論を用いて超強磁場下でのハドロンによるニュートリノ吸収断面積を計算し、非等方的なニュートリノ輸送がパルサーキックに大きく影響することを定量的に明らかにした。理化学研究所RIBFで世界で初めて測定された中性子過剰核のベータ崩壊寿命が超新星rプロセスに及ぼす影響を研究した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(73 results)