2012 Fiscal Year Annual Research Report
生体機能性樹状高分子を用いたソフトインターフェースの設計
Project Area | Molecular Soft-Interface Science |
Project/Area Number |
20106003
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 佳子 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00335069)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糖鎖高分子 / 界面 / 糖 / エチレングリコール / タンパク質忌避活性 / 大腸菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞表面には普遍的にグリコサミノグリカンと呼ばれる生理活性多糖が存在している。グリコサミノグリカンは、グルコサミンとウロン酸の共重合体とその不斉異性体からなり、多くが硫酸化している。本研究では、N-アセチルグルコサミンを基本骨格として、グリコサミノグリカンの硫酸化モノマー、及びそれをラジカル重合した糖鎖高分子を合成している。 アクリルアミドフェニル型のN-アセチルグルコサミンの硫酸化糖モノマーの合成については、3位または4位または6位を位置選択的に硫酸化した化合物、3,4,6位の全てを硫酸化したモノマーの合成、及びポリマーの合成を行った。2位のアミノ基を硫酸化する化合物については、途中のステップまで完成した。これらのポリマーについてアルツハイマー病βセクレターゼの阻害活性があることを既に発見しているが、これらの酵素の阻害効果が酵素の活性サイトへの糖鎖高分子の吸着であることを明らかにした。 また、糖鎖高分子を用いた、病原体の除去材料の開発を進めた。シリカモノリス多孔体に対して、表面開始リビングラジカル重合を利用することで、糖鎖高分子の固定化を行った。糖鎖高分子修飾多孔膜に対して、ターゲットタンパク質を投与すると分子認識性に従って特異的にタンパク質を吸着除去できることがわかった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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