2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Molecular Soft-Interface Science |
Project/Area Number |
20106005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗原 和枝 Tohoku University, 多元物質科学研究所, 教授 (50252250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 雅史 東北大学, 多元物質科学研究所, 講師 (60333902)
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Keywords | 表面・界面物性 / ナノバイオ / ナノ材料 / 分子認織 / 高分子ブラシ |
Research Abstract |
本研究は、2つの表面間の相互作用の距離依存性を直接評価できる表面力測定を中心手段とし、分子認識など、固-液界面における分子膜の特性を明らかにし、ソフト界面の分子科学に寄与することを目的とし、さらに、生体分子間の相互作用、医用材料表面の評価を可能とする方法論の開発を目指す。 具体的には、遺伝情報転写に関わるタンパク質群、および糖などの生体機能分子を対象とし、様々な生体分子の配向制御した固定化法の開発、DNAの転写制御に関与するタンパク質群の相互作用の直接測定、また表面における水和構造の評価を行う。さらに、領域内の他の研究者の扱う高分子ブラシ層ならびに分子認識系の評価を行い、その特性を明らかにし、ソフト界面の分子科学の確立に資する。 本年度は、表面力測定を幅広い生体分子に適用するために、現在、汎用的に用いられているタグユニットとしてグルタチオン-S-トランフェラーゼ(GST)、ならびにマルトースバインディンクプロテイン(MBP)を用いたタンパク質固定化法を検討・確立した。本年度は、表面力測定のためのタンパク質の配向固定化法として、タグユニットとしてグルタチオン-S-トランフェラーゼ(GST)ならびにマルトースバインディンクプロテイン(MBP)を用いた方法を確立した。この方法を用いて、黄色ブドウ球菌の転写因子タンパク質SigBと、その阻害因子タンパク質RsbWを表面に配向固定化し、これらのタンパク質間の相互作用力をコロイドプローブ原子間力顕微鏡法により直接評価した。また、糖鎖について界面の分光を開始した。
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Research Products
(22 results)