2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
20108007
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 長夫 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授 (60124575)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 貴光 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (40344741)
清水 宗治 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (70431492)
|
Keywords | 構造・機能杉料 / 超分子 / 複合材料・物性 |
Research Abstract |
(1) 種々の摂動(非平面化・π拡張化)を加えたフタロシアニン(Pc)類縁体の合成及び物性解明においては、主に3つの化合物に焦点を絞って検討を行った。まずフラーレン部位を有したPcでは、クラウンエーテル骨格を外周部に導入した化合物を合成し、フラーレンとPcの分子軌道の相互作用がカチオンの添加により制御可能であることを明らかにした。またカリウムなどの大きなカチオンでは超分子2量体が生成していることを示唆する結果を得た。Push-Pull置換基を有したPc誘導体では、置換基の位置の違いによる異性体を分離し、分子の対称性と吸収スペクトル形状との相関関係を磁気円偏光二色性スペクトルと理論計算を用いて明らかにした。また得られた知見を基に吸収波長を近赤外領域にまで延ばすことに成功した。環拡張型Pcに関しては、モリブデンとタングステンを用いたときに環拡張類縁体が得られることを明らかにし、NMRスペクトルから推定構造を指示する結果を得た。(2) 高次π空間創製を指向したフタロシアニン多量体の合成及び空間制御による相互作用変化の解明では、まずビナフチル連結型フタロシアニン2量体の合成を行い、低収率ながら目的の2量体を得た。この分子はビフェニル部分で回転が阻害されているためにキラルな分子であり、キラルカラムを用いることで、その光学分割に成功した。また平面Pc5量体の合成は、前駆体であるジシアノPcを収率良く合成することには成功したが、いくつかの反応条件を試みたが環化反応は進行しなかった。現在、種々の他の合成条件を試みている。
|
Research Products
(23 results)
-
[Journal Article] Application of MCD Spectroscopy and TD-DFT to NonPlanar CoreModified Tetrabenzoporphyrins : Effect of Reduced Symmetry on No nplanar Porphyrinoids2008
Author(s)
J. Mack, M. Bunya, Y. Shimi zu, H. Uoyama, N. Komobuch, T. Okujima, H. Uno, S. Ito, M. J. Stillman, N. Ono, N. Kobayashi
-
Journal Title
Chem. Eur. J 14
Pages: 5001-5020
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Unambiguous Identification of Mobius Aromaticity for mesoAryl-Su bstituted [28] Hexaphyrins(1.1.1.1.1.1)2008
Author(s)
J. Sanker, S. Mori, S. Saito, H. Rath, M. Suzuki, Y. Inokuma, H. Shinokubo, K. S. Kim, Z. S. Yoon, J. M. Lim, Y. Matsuzaki, O. Matsushita, A. Muranaka, N. Kobayashi, D. Kim, A. Osuka
-
Journal Title
J. Am. Chem. Soc 130
Pages: 13568-13579
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-